今夜23時、ベリーズカフェで。


母しかいない家庭で育つ子の大変さ、
苦しさは私が一番良く知っている。


私が覚えている一番古い記憶・・

保育園の運動会の時には、
もう“お父さん”はいなかった。


玉入れの競技で、私が投げた玉が1つ入らなくて泣いていた時、

頭を撫でてくれたのはお母さんとお爺ちゃんだった。



もちろんここまで育ててくれた感謝はある。

でも塾に通いたくても通えなかった。

ピアノを習いたかったけど“ダメ”と言われた。

着る服はほとんど、
バザーで購入された中古だった。


自分でバイトを始める高校生まで・・

何度、“ごめん、私用事あるから”と言って、
友達とのショッピングを断ってきたか・・。




「・・・・・・・・・・・・・・・・。」


お母さんみたいなお母さんにはなりたくない。


ずっとそう思って生きてきた。

好きか嫌いかで言ったら、
お母さんの事は嫌いだった。


でも・・・・・・・

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