今夜23時、ベリーズカフェで。


「・・桜井エミカさん・・・。」


「え・・・?」


「・・・・・・・・・・・。」


「どうして・・名前まで知ってるんですか・・?」



「・・鈴木ダイスケが憎い・・?」


「!!?」


「・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・。」


「どうして知ってるんですか・・?」


「・・・あなたの事・・
エミカって・・呼んでもいい・・?」


「どうして知ってるんですか?
答えてください。」


「・・今のエミカには・・
逆風が吹いている・・。

人生という船出を進む中で、

順風満帆だった航海は今、
逆風にさらされた・・。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「・・でも安心してエミカ・・・。

【風】は、あなたの髪を揺らす。
逆風は追い風となり、エミカへ吹く。」


「さっきから・・何を言ってるのか分からないんですけど・・

私を励ますつもりなら余計なお世話です・・。

私の事をどうやって知ったのか知らないけど・・同情なんて・・

私の気持ちなんて知らないくせに・・

そうやって言葉を掛けられるのが一番イヤだから!!」


「・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・。」

< 66 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop