今夜23時、ベリーズカフェで。


「・・伝票・・置いておきますね・・。」


沖田さんがお会計伝票を差し出・・

「・・・なんで2枚もあるんですか・・?」


差し出されたのは2枚・・・。


一枚は、“カフェラテ ¥500”
と書かれ・・・・・!!?


「ご・・・五万・・・?」


酔った頭で見間違えたと思ったけど、
もう1度・・もう1枚の伝票を見直す。


明らかに“0”の数が多い。

カフェラテ一杯で・・5万円・・?



「どちらの伝票を取るかは自分で決めなさい。」


「!?」


「500円分のスタンプカードがあるのなら、お代は要りません。

でももう1枚の伝票を取るなら、
残り45,500円頂きます。」


「・・・・・・・・・・・・。」



沖田さんが読んでいた本を閉じて・・
ようやく・・目を合わせてきた。


「・・鈴木ダイスケは私達に任せて・・。」


「え・・・・・・。」


「あなたがその伝票を取った瞬間、風が動く。

そして、鈴木ダイスケは一瞬のうちにあの世へ行く。」


「・・・・・・・・・・・・・。」

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