あなたの願い、叶えましょう。 ー ただしその代償は・・・ ー



次の日。


あたしは咲也を校舎裏に呼び出した。




「どうしたの?雨宮さん」


「あ、あの!あたしっ咲也……くんのことっ……好き……です……!よ、よかったら……つ、付き合ってください!!」


「…………」




言った!


言っちゃった!!


顔見れない……てか返事がない……。


え、待ってこれもし願いが叶うとかそんなの完全な嘘だったら、あたしこの先どうすればいいの!?


もう咲也を眺めることすら許されないんじゃ!?


学校中の笑い者にされる……!?


ど、どうしよう……あたし……勢いだけでここまで来ちゃった……。


こんなこと、今更、告白しちゃってから気づくなんて……!


バカバカ!!


あたしのバカ!!!




















「……うれしい」


「……え?」






咲也の声が、呟くように聞こえた。




「嬉しい。もちろん、いいよ!今日からよろしく、雨宮さん……いや、夏美ちゃん。」




咲也の方に視線をやると、にこりとあたしに笑いかけてくれている。




う、嘘……。


本当に、本当に叶っちゃった!!!


咲也と付き合うことになっちゃった!!!


あの願いの叶うお店、本物だったんだ!!


うれしい!!


ありがとう!銀さん!!


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