幼な妻だって一生懸命なんです!
「熱、下がったな。ごめんな、嫌な思いさせて」
「うん、私もごめんなさい、子供じみたことしちゃって」
「いい、どんな美波だって可愛いって言ってるだろ」
今は素直にこの言葉を受け取れる。
「はい、私もどんな要さんでも大好きです」
拗ねた時も、カッコ悪い過去を話す時も、困って眉間にしわを寄せる顔も。
「美波、愛してる」
「私も、愛しています」
祖母の家で、病み上がりのパジャマ姿のカッコ悪い私を要さんが抱き寄せる。
「おばあちゃまには悪いけど、夕飯は遠慮して帰りませんか?」
「俺も、早く帰りたい」
私たちはまだ始まったばかり。
楽しいことも、大変なことも、要さんと一緒に歩んでいこう。
--- 完 ---