クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました

「部長の家に、泊まってもいいの?」

 きょとんとしながら母に問うと、「もちろんよ」とうなずかれた。
 私はドキドキしながら隣にいる部長に視線を向ける。

「部長は、私が泊ってもいいですか……?」

 恐る恐るたずねると、部長が私の頬にふれた。

「いいに決まってるだろ。宮下がイヤだっていっても、連れて帰る」

 熱っぽい視線を向けられそう宣言され、頭に血が上った。

 そんな私たちを見ていた父に兄が「ついに遙がけがされるぅぅぅぅっ……!」と絶望の声を上げ崩れ落ちた。
               



 

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