クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
「このまままっすぐ家に連れて帰ってもいいか?」
こんなに色っぽい声を吹き込まれたら、うなずく以外の選択肢はない。
照れくさくて頬をふくらませながら首を縦に振ると、恵介さんは頬にしわを寄せて少し意地悪く笑った。
「好きだよ、遙」
その甘いささやきに、膨らませた頬は簡単にゆるむ。
無駄な意地を張るのはあきらめて、私も愛の言葉を伝えるために彼の耳元に口をよせた。
END