クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました
これまで付き合った恋人からはいつも冷静で情が薄いと文句を言われ続けてきた自分が、こんなに逆上するのは生まれてはじめてだった。
そして酔った彼女に『好きです』とすがりつかれ、今まで一度も揺らいだことがなかった理性が簡単にくずれた。
泣きながら抱き着く彼女の細い肩を抱きしめキスをたとき、自分の気持ちを悟った。
たぶん、二年前。
大人になった遙と再会したあのときから、この心は彼女に奪われていたんだと思う。
酔ってすがりつく遙を放っておけずタクシーにのせ自分の家に向かう。
自宅についたときには、彼女はもうくうくうと気持ちよさそうに寝息をたてていた。
そんな彼女を抱き上げベッドに寝かせる。