クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました


 歯を食いしばり必死に理性と戦う。なんとか手をブラウスの中から引き抜いた。

 これでも人並程度には恋愛経験がある大人の男だ。
 それなのに、なんだろうこの男子中学生のような情けない取り乱しっぷりは。

 落ち着け、落ち着け。

 俺の葛藤を知る由もない遙は、目をつぶったまま自分でブラウスのボタンをはずし始めた。

「ぐっ……!」

 あらわになった白く綺麗な肌を見て食いしばった口元から声がもれる。

 そんな俺を無視して遙はブラウスを脱ぐと今度はスカートのホックを外した。
 サテン生地のスカートはするりと細い腰から滑り落ち、ベージュのストッキングに包まれた太ももが見えた。


 勘弁してくれ!と心の中で叫ぶ。


 これは、下着だけよりも生々しくて目に毒だ。
 そう思って顔をしかめていると、今度は寝ぼけたまま器用にストッキングを脱ぎだす。

 前言撤回。
 ストッキング姿も目に毒だが、下着姿の遙の視界的破壊力は想像を上回る。


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