クールな部長の独占欲を煽ったら、新妻に指名されました



「あったかい……」

 幸せそうにつぶやいて、遙は俺の腕を抱きしめて頬ずりをする。

 二の腕に柔らかな胸を押し当てられ、頭に血が上った。

 呆然としている間に抵抗するのも忘れ、ベッドに引き込まれる。



 俺の腕の中ですやすやと眠る遙に、俺は大きなため息を吐き出した。


 これは試練というよりもはや拷問だ。

 俺はその日、一睡もできない苦痛で幸せな夜を過ごした。



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