全ては君の思うまま
1ヶ月同居?!
エレベーターに乗りこむと、後ろの女の子たちの声が聞こえてきた。

「知ってる?営業部の鷹野さん、彼女出来たらしいよー。なんか彼女の話になると赤面しちゃって、しかもずっと笑顔浮かべちゃって何も話せなくなるらしーよ」

「やだ、溺愛じゃん!」

「その彼女、ズルくない?うらやましいんだけどー」

その三人は経理部のフロアに降りていった。冷や汗でまくり。

一人になったと思ったら、後ろに生島さんがいて

「よっ、溺愛!」

と肩を叩かれた。

「今度からかったら撃ちますから」

先輩だけど、思いっきりにらんでやった。

「いいじゃないの、うまくいってるんだし」

なんだか生島さんは上機嫌である。
この噂、まだ鷹野の彼女が誰かってところは知られてないらしい。

付き合いはじめて3ヶ月たった。
仕事が忙しくて会えないときもあるけど、週に1度くらいは会う努力をしているところだ。

最近の鷹野は

「一緒に、1ヶ月でいいから住みたい」

この一点張りである。



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