@YUMI KO
着信音
それからは何事もなく時間は過ぎて行った。
それでもきた時のような元気はなく、夜の10時を過ぎると早々に部屋の電気をけしていた。
隣の布団で目を閉じる穂香の呼吸音を聞きながら、自分も目を閉じる。
真っ暗になると自然と心が重たくなっていくのを感じ、あたしは腕を伸ばして穂香の手を握りしめた。
「どうしたの?」
そう聞きながらあたしの手を握り返す穂香。
「こうしてたら、安心するから」
そう答えると穂香は微かに笑い声を立てた。
「そうだね」
静かな暗闇の中に2人の声だけがやけに大きく聞こえて来る。
こうして穂香と会話をして温もりを感じている間に、あたしは自然と眠りに落ちていたのだった。
それでもきた時のような元気はなく、夜の10時を過ぎると早々に部屋の電気をけしていた。
隣の布団で目を閉じる穂香の呼吸音を聞きながら、自分も目を閉じる。
真っ暗になると自然と心が重たくなっていくのを感じ、あたしは腕を伸ばして穂香の手を握りしめた。
「どうしたの?」
そう聞きながらあたしの手を握り返す穂香。
「こうしてたら、安心するから」
そう答えると穂香は微かに笑い声を立てた。
「そうだね」
静かな暗闇の中に2人の声だけがやけに大きく聞こえて来る。
こうして穂香と会話をして温もりを感じている間に、あたしは自然と眠りに落ちていたのだった。