極上旦那様ととろ甘契約結婚
「時間的な余裕はあったんだけど早く成美のところに帰りたくて、ちょっとキャパオーバーまで詰め込み過ぎてたみたいで」
「それで倒れたんですか!?」
いつだって仕事は沈着冷静で的確な判断をする人だと評判の彼が、まさかだ。
驚いて固まった私に恥ずかしくなったのか、修吾さんは「んんっ」と咳払いして話題を変えた。
「それにしても俺が有給使ったくらいでビックニュース?成美にまで連絡するって、それはまた大層な扱いだな。会社員なら当然の権利の行使なのに」
「修吾さん、有給なんてほとんど使った事ないでしょう?それに彼女は修吾さんが結婚した話も言ってて……」
「ーーーなるほど。『家族の為に』って有給使ったから、か。新妻の為に有給取った良い夫って美談だった?」
「いえ、どちらかと言えば『あの高崎主任に有給と取らせた妻』って感じです」
もっとはっきり言えば『悪妻』ってニュアンスだったと続けようとした私の目に、不思議なものが映る。
「それで倒れたんですか!?」
いつだって仕事は沈着冷静で的確な判断をする人だと評判の彼が、まさかだ。
驚いて固まった私に恥ずかしくなったのか、修吾さんは「んんっ」と咳払いして話題を変えた。
「それにしても俺が有給使ったくらいでビックニュース?成美にまで連絡するって、それはまた大層な扱いだな。会社員なら当然の権利の行使なのに」
「修吾さん、有給なんてほとんど使った事ないでしょう?それに彼女は修吾さんが結婚した話も言ってて……」
「ーーーなるほど。『家族の為に』って有給使ったから、か。新妻の為に有給取った良い夫って美談だった?」
「いえ、どちらかと言えば『あの高崎主任に有給と取らせた妻』って感じです」
もっとはっきり言えば『悪妻』ってニュアンスだったと続けようとした私の目に、不思議なものが映る。