極上旦那様ととろ甘契約結婚
ひらひらとスカートの舞うワンピースも動きやすいパンツも買おう。彼女がよく着ているアースカラーもよいけれど、少し華やかな色もきっと似合うはずだ。

目の前で照れた顔をして箸を動かす成美を見ながら、密かに楽しい想像を繰り広げていてふと思い付く。

二人で選んだ服でとびっきりのお洒落をするなら……。

「成美はジンクスって気にするタイプだっけ?」

「え、ジンクス、ですか?別に気にしないですけど……?」

突然の話題の方向転換に戸惑う彼女にさらに問う。

「六月だと幸せになれるとか、青いものが一つあるといいとか、当日の朝には黒猫に横切ってもらいたいとか。そういうの、大丈夫?」

「え……え、黒猫?まぁ黒猫が特に好きって事はないですけど……」

「そう、なら良かった」

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