極上旦那様ととろ甘契約結婚
高崎主任のマンションは３LDで二人暮らしでも余裕の広さだ。引っ越し当日の今日は主任も休暇を取って手伝ってくれている。

「これも君も部屋でいいか？」

「はい。とりあえず入れちゃってください」

テキパキと動ける二人なので作業も早く片付く。私が持っていた家電などの大物はほとんど処分してきたので元々の荷物も少ないのだが。

「しかし、良かったのか？」

「はい？」

「家電、ほとんど処分したんだろ？それに洋服だって、この量って事は処分してきたんじゃないか？」

「いいんです。家電はそろそろ寿命なものも多かったですし、洋服だってこれからは出勤する訳じゃないんで」

「それはそうだが……」

「それに！主婦とOLでは必要な洋服が違うんです。これから必要な物は買えばいいんですから」

女子受けを考えて、オフィスで浮かないように目立たないようにと揃えていった通勤着達は好みだったから買った訳じゃない。もう着る必要もないのだからと、処分出来て正直すっきりした。

にっこり笑って言い切ると主任もそれ以上は何も言わなかった。変わりに今日の予定を確認される。

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