極上旦那様ととろ甘契約結婚
お互いにひとしきり笑って、ようやく落ち着いてから修吾さんが話し出した。
「これはまぁ、仕事みたいなものだよ。でもYOSHI KAWAの仕事じゃない。成美も知ってるように俺は持ち帰って仕事はしない事に決めているからね」
「それ、徹底してますよね」
実際に会社的に仕事を持ち帰る社員は少なくなかったが、修吾さんは断言していた。
「セキュリティの問題もあるし効率を考えてだけど、一番は自分の為に、だ。家でまで仕事の事を考えているのは気が休まらないからな」
「じゃあ……」
「だからこれは『仕事みたいなもの』さ。親戚から頼まれている事があってね、以前から手伝っているんだ」
「ご親戚、ですか」
実は修吾さんから親族の話はほとんど聞いた事がない。唯一の家族だというお父様とは時折連絡を取り合っているらしいし、結婚の報告を済ませたとも聞いている。でも、それだけだ。実際に私は海外で仕事をしているからとお父様と会った事すらもない。
だから、あまり親戚付き合いのない家庭なのかと思っていた。
「これはまぁ、仕事みたいなものだよ。でもYOSHI KAWAの仕事じゃない。成美も知ってるように俺は持ち帰って仕事はしない事に決めているからね」
「それ、徹底してますよね」
実際に会社的に仕事を持ち帰る社員は少なくなかったが、修吾さんは断言していた。
「セキュリティの問題もあるし効率を考えてだけど、一番は自分の為に、だ。家でまで仕事の事を考えているのは気が休まらないからな」
「じゃあ……」
「だからこれは『仕事みたいなもの』さ。親戚から頼まれている事があってね、以前から手伝っているんだ」
「ご親戚、ですか」
実は修吾さんから親族の話はほとんど聞いた事がない。唯一の家族だというお父様とは時折連絡を取り合っているらしいし、結婚の報告を済ませたとも聞いている。でも、それだけだ。実際に私は海外で仕事をしているからとお父様と会った事すらもない。
だから、あまり親戚付き合いのない家庭なのかと思っていた。