極上旦那様ととろ甘契約結婚
もりもりと夕飯を食べ進める修吾さんに、やっぱりいつもと違う様子はない。むしろいつもより上機嫌なくらいだ。
「ーーー修吾さん、なんだか今日はご機嫌ですね」
「ああ。今日、仕事が上手くいったんだ。だから明日からはもう少し早く帰って来られるよ」
有給使って休んだのに仕事が上手くいったから明日から早く帰れるようになる?あまりに疑問点が多すぎる答えに喉元まで問いただす言葉が出かかったが、ぐっと堪えた。
「それは……良かったです」
でもやっと出せた返事は変に一本調子で。修吾さんも違和感を持ったのだろう。「ん?」と問いかけるような顔で覗き込んできた。
「あの、私……実は夕方からちょっと頭痛がしてて……」
気遣うような言葉をかけられたくなくて、急いで口を開く。
「あの、だから、ごめんなさい、今日はもう休みます。食事の途中にごめんなさい。片づけは明日やるので。おやすみなさい」
箸をおいて、修吾さんの顔を見ないようにぺこりと頭を下げると、そそくさと自室に引っ込む。もちろん視界の隅には心配そうな表情も見えていたし、心配する言葉を言いかけた声も聞こえていたけれど、どちらにも気付かぬ振りをした。
「ーーー修吾さん、なんだか今日はご機嫌ですね」
「ああ。今日、仕事が上手くいったんだ。だから明日からはもう少し早く帰って来られるよ」
有給使って休んだのに仕事が上手くいったから明日から早く帰れるようになる?あまりに疑問点が多すぎる答えに喉元まで問いただす言葉が出かかったが、ぐっと堪えた。
「それは……良かったです」
でもやっと出せた返事は変に一本調子で。修吾さんも違和感を持ったのだろう。「ん?」と問いかけるような顔で覗き込んできた。
「あの、私……実は夕方からちょっと頭痛がしてて……」
気遣うような言葉をかけられたくなくて、急いで口を開く。
「あの、だから、ごめんなさい、今日はもう休みます。食事の途中にごめんなさい。片づけは明日やるので。おやすみなさい」
箸をおいて、修吾さんの顔を見ないようにぺこりと頭を下げると、そそくさと自室に引っ込む。もちろん視界の隅には心配そうな表情も見えていたし、心配する言葉を言いかけた声も聞こえていたけれど、どちらにも気付かぬ振りをした。