【短編】クリギリ・ナイト
夕暮れどきになり、寒さも増していく。



気がつけば、あちらこちらを占領するカップル。


ここは、海が見えるので、カップルにとっては、最高のデートスポット。


だんだんと暗くなり、船の灯りが海を照らしていく。


「綺麗だねぇ。」


麻美ちゃんはそういうと、黙りこんでしまった。


と、いうよりも海をうっとりと見つめている。


「寒くない?」


僕が着ていたジャケットを麻美ちゃんの肩にそっと置く。


「ありがとう。」




ふと、隣のカップルを横目で覗くと


ヤバイー!!



激しく、キスしてる。



ヤバイよー!!!




僕の理性が…



麻美ちゃんも気付いてる様子で、俯いてしまった。



ここで、しなきゃあ、男じゃあないぜ!!





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