【短編】クリギリ・ナイト
そして、イブ当日。



街はキラキラして、あちらこちらで、煌びやかなイルミネーションと寒さに震えながら、寄り添うカップルがいっぱいいて、僕もウキウキと駅前に出かけた。



約束の時間は、午後7時。


クリスマスケーキを片手にさげて、僕は時計の針を気にしながら、麻美ちゃんを待った。



今日は特別寒い。


マフラーで首をぐぐぐとしめて、ポケットに手をつっこむ。



約束の時間の、午後7時。


まだ、こない。



さみぃ〜。


タバコを吸いながら待つ事にした。






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