【短編】クリギリ・ナイト
その子の告白をあっさり『ごめん』と断り、熱い眼差しで幸を見つめる俺。


それでも、幸はそんな俺の熱い視線もまるで気付かない様子。


まじかよー。


む、無視かよー。


俺はますます燃えた。



幸の腕をグイッとしっかり掴み、足早に歩きだす。


女の子のキャー!!
の声と
男のヒュー!!
の声が重なり合う。



俺と幸の光のオーラが、全校生徒を照らしているかのようだ。


ちょっとおおげさか。





「イヤダ、離して。」



ん?ん?



嫌がってる??




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