【短編】クリギリ・ナイト
「司くんって可愛い顔して、女の子みたいだねっ。」

やっぱり、そうきたか。


「おねぇさんも、まゆさんも綺麗で。」


子首を左に傾けながら、斜めから僕をうっとりした顔で眺めた、まゆさん。


うぉ〜その色気にやられそーだ。


「司くんって、いくつ?」

「僕は21です。
おねぇさんは?まゆさんは?」


「うふっ、23よ。」


「年上なんですね。」



年上…年上…


誘惑される僕…


妄想で狂いそうだよ。
優くん。



「司くん、可愛いから、まゆ、気にいっちゃったぁ。」


「そ、そうですか。」


「でね、これ、まゆの連絡先。いつでも連絡してね。待ってるから〜。」


僕、口が開いてませんか?

ヨダレがでそうなぐらい、ヤバイです。


「連絡しまーす。
すぐにしまーす。」


「待ってるから〜。」



「はい。しまーす。」


僕は今、きっと、にやけまくってるに、違いない。


ヨダレは大丈夫かな?


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