【短編】クリギリ・ナイト
「そろそろ、着くから。」

助手席のりこちゃんは、目を輝かせ、キラキラしていた。


「ここだよー。」


車を止めると、りこちゃんは、外に勢いよく出ていった。


予想外の展開にうおさおする俺。


「わぁ〜綺麗〜。」


そこには、輝くばかりの色んな色が散りばめてあり。

「ねぇ、優くん、優くんって凄くかっこいいじゃん。ここに何人連れてきたの?」


な、な、なんてことを…?

どうして、こんな時に、そんなセリフが…?



「初めてだよ。ここは、りこちゃんが、初めて。」


「ふ〜ん。」


これって、信用してねーの?
マジですかぁ…?


「ふーんって、もしかして、俺の事、疑ったりなんかしてたり、なんかする?」


予想外だけど、仕方ねーか?


「ううん、ただね、ふとそう思っただけ。」


ど、どうしたらいい?俺。

夜景を見つめる横顔の、りこちゃんが何故か悲しげで。





我慢できねー!!


そんなこと言われて。



男、優、いきまっす!!!


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