【短編】クリギリ・ナイト
それが、それがだ!!


昨日メールがきて

「優くん、明日はイブだねぇ。りこ、明日ね優くんの家にいきたいなぁ〜
いい?」


俺の返事はもちろん


「明日、ご飯は予約したから、その後、うちに来いよ。」


りこちゃんの返事は


ハートマークの絵文字がたくさん並んでいた。




そして、イブ。




キャンドルが並び、クリスマスソングが流れるお店で食事をすませ、俺はりこちゃんを車にのせ、家へと向かっていた。



緊張のせいで、やけに煙草の本数が多い俺。



落ち着けー!!


落ち着くんだ、俺!!


今まで、女が家にきたことあるじゃあねーか。




さっきまでのリラックスな雰囲気はもう、すっ飛んでいた。


横にすわったりこちゃんは、下を向き、なにやら、ブツブツ言っている様子。



…なにいってんだぁ?


ブツブツ…ブツブツ…



「りこちゃん、どうしたの?」


「大丈夫。少し緊張すると、言葉がかってに出てくるだけだから〜。」


「勝手に?」


「そう、勝手に。」



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