君の描いたクローバー〜遠く離れても、きっと〜
色であふれる世界
日曜日、私はお父さんに車で駅まで送ってもらった。
隣街に行くと私が言った時、お父さんたちは最初は反対していたけど、工くんと同様私の強い言葉に負けてくれた。
工くんのそばを離れないことと、五時には必ず帰ることを条件に、私は工くんと美術館に行くことを許された。
白い清楚なワンピースでおしゃれをし、工くんと合流する。工くんも清潔そうな青いTシャツに黒いズボンとおしゃれだ。
「おはよう!昨日はちゃんと眠れた?」
私が訊ねると、「……ッ」と工くんは目を逸らす。どうしたのかと私が近づくと、「待て!来んな!」と工くんは手で顔を覆いながら言った。
「心の準備ができてねぇんだよ!こんな格好で来るとか聞いてねえ!」
耳まで真っ赤な工くんを見て、おしゃれをしてよかったと嬉しくなる。つい笑ってしまった。
「お前、何笑ってんだよ!」
「ごめん、ごめん!なんか嬉しくって」
顔を真っ赤にしたままの工くんの手を取り、私たちは電車に乗る。生まれて初めて電車に乗った。こんな感じなんだ……。
隣街に行くと私が言った時、お父さんたちは最初は反対していたけど、工くんと同様私の強い言葉に負けてくれた。
工くんのそばを離れないことと、五時には必ず帰ることを条件に、私は工くんと美術館に行くことを許された。
白い清楚なワンピースでおしゃれをし、工くんと合流する。工くんも清潔そうな青いTシャツに黒いズボンとおしゃれだ。
「おはよう!昨日はちゃんと眠れた?」
私が訊ねると、「……ッ」と工くんは目を逸らす。どうしたのかと私が近づくと、「待て!来んな!」と工くんは手で顔を覆いながら言った。
「心の準備ができてねぇんだよ!こんな格好で来るとか聞いてねえ!」
耳まで真っ赤な工くんを見て、おしゃれをしてよかったと嬉しくなる。つい笑ってしまった。
「お前、何笑ってんだよ!」
「ごめん、ごめん!なんか嬉しくって」
顔を真っ赤にしたままの工くんの手を取り、私たちは電車に乗る。生まれて初めて電車に乗った。こんな感じなんだ……。