君の描いたクローバー〜遠く離れても、きっと〜
お気に入りの場所
「彩羽、今日は美術部の活動ある日だろ?一緒に帰ろうぜ!」
放課後、かばんの中に教科書などをしまっていると工くんが声をかけてくれた。工くんは野球部のため一緒に帰れる日は少ない。私は嬉しさでいっぱいになった。
「うん!帰りにちょっと寄り道しようよ」
「わかった。帰りにアイス買おうぜ!」
お互い笑顔で手を振り部活へと向かう。一緒の部活の友達に「ラブラブじゃ〜ん」と突かれた。
美術部は毎週水曜日にしか活動がない。でも、美術部が私は大好きだ。放課後の美術室はお気に入りの場所の一つ。
「こんにちは〜」
挨拶をして部室に入ると、後輩たちが「こんにちは!」と挨拶を返してくれる。みんな油絵や水彩画、ペン画にイラストレーションなど自由に自分の好きなように絵を描いている。
三年生は文化祭が終わるまで活動できる。他の部活より長く部活ができるので、ゆっくり絵を描くことができるのだ。
「もうそろそろ完成するかな……」
私は描きかけの油絵を取り出す。泥に汚れた野球のユニフォームを着た少年を描いたもの。
放課後、かばんの中に教科書などをしまっていると工くんが声をかけてくれた。工くんは野球部のため一緒に帰れる日は少ない。私は嬉しさでいっぱいになった。
「うん!帰りにちょっと寄り道しようよ」
「わかった。帰りにアイス買おうぜ!」
お互い笑顔で手を振り部活へと向かう。一緒の部活の友達に「ラブラブじゃ〜ん」と突かれた。
美術部は毎週水曜日にしか活動がない。でも、美術部が私は大好きだ。放課後の美術室はお気に入りの場所の一つ。
「こんにちは〜」
挨拶をして部室に入ると、後輩たちが「こんにちは!」と挨拶を返してくれる。みんな油絵や水彩画、ペン画にイラストレーションなど自由に自分の好きなように絵を描いている。
三年生は文化祭が終わるまで活動できる。他の部活より長く部活ができるので、ゆっくり絵を描くことができるのだ。
「もうそろそろ完成するかな……」
私は描きかけの油絵を取り出す。泥に汚れた野球のユニフォームを着た少年を描いたもの。