never (上)
脆く儚く
ーーーーーー「また来たよ…アイツ」
ーーーーーー「さっさと消えろっての」
ーーーーーー「なんで生きてるのかな?」
自分への罵倒が聞こえる中を肩を竦めて歩く。
慣れた……なんて言えない。
言えたもんじゃない……。
「死ねよ」「ブス」「消えろ」
机一面に書かれた言葉に目を通す。
耐え難い遊びをして…さすがに笑えてきた。
『いじめ』なのか……もしかしたら本気で私を殺そうとしてくるかもしれない。
楽しい?……そんな訳ない…過酷。
どうやら……あっちはそうでもないようだけど。
毎日飽きずによくやるよ……。
「ねぇ〜高梨さん。いつ…消えてくれるの?」
「あははっ…それとも私たちが今ここで消してあげようか?」