never (上)
〜柚莉side〜
「紹介が雑過ぎます。初めまして、私は若の秘書兼側近を
してる鳴海 蘭 (なるみ らん)といいます。以後、お見知りおきを」
「は…はぁ」
凄い…スマートな人。
深めな青の髪に眼鏡をかけててよく見えないけど目も少し青色。
こちらもまた高身長イケメンさん……。
「初めまして、高梨 柚莉です。よく分からないのですが、ご迷惑おかけして
すみませんでしたっ!」
「ふふっ…いえ、大丈夫ですよ。若の”大切な人”ですから」
「…………へ?」
大切な……人?
「えええぇぇぇぇーーー!?」
知らない知らない!?
私っていつ榊さんの大切な人になったの!?
「ふふっ……はははっ」
「おい蘭…毎回毎回、人で遊ぶな」
「いやぁ、そんなつもりは無かったんですが…ふふっ、柚莉様の
反応が面白すぎて…ぷっ…ははっ」
「えっ……冗談?」
私、結構本気にしちゃってたけど……。
「いえ、私はそうだと思ってたのですが?」
「私達そんな関係じゃないので…!」
「ですが、手を繋いでいらっしゃるので……」