君を離さない。
涙
夏休みが終わった。
そして俺の夏も終わった。
あんな形で唯と別れたが、案の定連絡は来ないまま夏休みが終わりを迎えた。
神田雄介、撃沈です。
バサっと俺の体に何かが触れる。
俺は机に突っ伏していた体を上げた。
奈良、、、。
ヤッホーと言うと俺に抱きついてきた。
彼女は最近まで付き合っていた前田奈良【マエダナラ】
こいつは唯と違いギャルだ。
バッサバッサのつけまにペンで書いたのか?ってくらい濃いアイライン。
性格は負けず嫌いなのか、一途なのかよく分からないが付き合っていた時はウチだけを見てろよって他の女見てたらグーパンチ飛んでくる程。
のくせして別れるときはあいつの浮気だった。
「なんでウチからの連絡無視したの?ありえないんだけど」
「は?俺ら別れてんじゃん。てか、お前年上の車持ち彼氏いるんだろ」
俺がそう返すと奈良はニコッと笑い、再度俺に抱きついてきた。
「なーに?嫉妬してんの?
てか!あいつ車維持するのに必死でさあデート代ウチに全部出させんの!
腹立ったから別れて雄介と戻ろうと思って!」
はあ?頭沸いてんのかこいつ、、、。
俺が言い返そうとすると後ろから声が聞こえた。