君を離さない。
「相変わらず暑苦しいね」
後ろを振り返ると呆れたようにしてる舞とその横には唯がいた。
「は!?これ違うから!」
慌てて弁解するも遅かったようだ。
唯は俺を軽蔑したような顔をして自分の席へと着いた。
終わった、、完全に終わった。
「まじ悪りぃ。俺もうお前とどうこうなろうとは考えてねぇんだ。ほか当たってくれ」
俺はそう奈良に伝えてからよろよろになりながら廊下に出る。
「オーーーース!雄介!、、、って暗!何お前!」
ちょうど学校に来た龍二と目があった。
龍二は普段と違う俺に戸惑っているようだった。
そしてHRを告げる予鈴が鳴り響く。
俺はそのまま屋上へと向かう。
こんな気分で授業なんて受ける気になれない。
まじで恋したんだなあ、俺。
唯に誤解されたかなあ?
てかあの目は完全に軽蔑されたじゃん。
俺は、はあああと大きいため息をした。