君を離さない。

キーーンコーーーンカンコーーーーン

HRを知らせる鐘が鳴り響き俺はハッとした。

急いで教室に入るといつもと変わらずざわざわと話し声が響き渡る。


「おっ!雄介!聞いたか!?」

親友の巻龍二(マキリュウジ)が声をかけてきた。

龍二とは中学からの親友でこんな俺とは違って高1の頃から一途に彼女だけを想っているような、、、。

正直中学から知ってなきゃ友達やってないようないわゆる真逆ってやつだ。


「なに?」

冷たく言い放つ俺に向かって龍二は相変わらずケラケラと白い歯を見せながら笑う。

「転校生らしいぜ!さっきウドちゃんが言ってた!」

ウドちゃんこと宇土先生。
俺たちの担任だ。



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