君を離さない。

へー、この時期に転校生ね。

6月のまだ夏休みにも入ってない微妙なこの時期に転校生なんて珍しいものだった。


ザワザワとしていた教室がウドちゃんが、教室に入ってくることによりいつも以上に静かになった。


廊下にある水道の水滴がポチャンと滴る音が聞こえるほどに。


いつものようにHRが始まり出席を取る前にウドちゃんは名簿をパタリと置き、俺たちに顔を向けた。


「えー。出席の前に今日からこのクラスの仲間になる生徒を紹介する。」

入れ。

との声の後にドアが開く音がした。






あっ、、、。




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