君を離さない。
「初めまして!
あたし、反田舞(ハンダマイ)」
休み時間、唯のすぐ前の席の舞が声をかけた。
龍二の彼女だ。
唯はニコリと笑うとよろしくと、声を出した。
「俺!こいつの彼氏!龍二!」
さっきまで俺のそばにいた龍二がいつの間にか唯のそばに行っていた。
唯はどこか不安そうな表情を浮かべながらも
龍二に会釈をした。
「あっ、と、、、。
あ!おい!雄介こっちこいよ!」
キョロキョロとした龍二が俺を見つけて、大きく両手を振る。
唯の二重でぱっちりとした大きな瞳が俺を見る。
美しい、、、。
俺はそんな唯から目が離せなかった。