君を離さない。
着信音が俺の部屋に鳴り響く。
【龍二】
隆二の名前が表示される。
俺はベッドから起き上がり3コールで手に取った。
「あ!雄介?
今日何してる?」
ざわざわと声が聞こえる。
その後ろではザパーンと波の音も聞こえた。
「別に。てかお前どこいんの?」
「雄介!暇ならこっち来なよ!」
隆二の声と変わり舞の声がする。
あの2人また一緒かよ、、。
俺はやれやれと思い断ろうと口を開いた瞬間に耳を疑う言葉が聞こえた。
「唯ちゃん誘って近くの海来てるんだよね!
夜は花火するよ!」
俺は二つ返事で返事をしてから急いで支度をする。
昼飯を喉に詰まらす勢いで食べ切ると、3人が待っている海へと原チャリを飛ばす。
30分ほどで海に着き、3人の元へ走り出す。