ツンデレ娘とヘタレ男は気付かない
蒼視点



あーなんかむしゃくしゃする!!!!!



猛は猛であの日のことを無かったみたいにヘラヘラしているし


圭太くんはいつもおどおどして頼りないし、もうなんかいやだな



一生懸命隣で勉強してるなぁ


いたずらしちゃお


「ねぇ、圭太くんは好きな子とかいる?」


「えぇ!?いないですよそんな」


「本当に?気になっている子とかもいないの?」


「気になっている子ですか…」

おおっ?いそうな感じですか?


「どんな子?」


「えっ、いや、いないですよ」

これは確実にいるな


「同じクラスメイト?」

「だからいないですってば」

「本当に〜〜??」

「本当です」

顔真っ赤にして可愛いなぁ

「もしかして私とか」

「………違います」

なに今の間


もしかして本当に私だったりするの?


「ちょっと顔覗き込まないでください!!」


「本当のこと言わないと、イタズラしちゃうぞー」


「すでにしてるじゃないですか!!」


「あのっ!!!」

びくっ

「図書館ではお静かに」


「す、すいません」








「怒られちゃったね」


「横峰さんのせいじゃないですか」



「横峰じゃなくて、蒼」

「あっ、すいません」

「別に謝ることじゃないよ」

「はい」

可愛いなぁ、圭太くんは

これからも楽しませてもらえそう
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