ツンデレ娘とヘタレ男は気付かない
6月
圭太視点
梅雨本番になった6月頃、またチャラ男トリオとカラオケに行くことになりました
以前と比べたら、だいぶ仲良くなったと思うけど未だにあの目が怖い。すごく怖い
それでも新井くんとはアニメの話で盛り上がるし、入学式のときに感じていた不安感はとっくに消えていた
「なぁ、圭太」
「なに?新井くん」
「お前、中間テストのときに蒼とテスト勉強してたんだよな」
「……う、うん」
ついに来た。今日はこれをイジるために呼んだのかな?
新井くんの表情が険しい
「単刀直入に聞く、お前は蒼とどんな関係なんだ?」
「い、いきなり何聞いてるの?」
思わず飲んでいたジュースを少しこぼしてしまった
「いや、付き合ってんのかなって」
「つ、付き合ってないよ」
「……そうか」
一瞬、新井くんの顔がホッとした気がする
「新井くんは気になるの?」
「え?」
「横峰さんのこと」
「いや、気になると言うか…………何でも無い」
そこまで言いかけて新井くんは黙ってしまった
新井くんと横峰さんとの間に何かあったのだろうか
梅雨本番になった6月頃、またチャラ男トリオとカラオケに行くことになりました
以前と比べたら、だいぶ仲良くなったと思うけど未だにあの目が怖い。すごく怖い
それでも新井くんとはアニメの話で盛り上がるし、入学式のときに感じていた不安感はとっくに消えていた
「なぁ、圭太」
「なに?新井くん」
「お前、中間テストのときに蒼とテスト勉強してたんだよな」
「……う、うん」
ついに来た。今日はこれをイジるために呼んだのかな?
新井くんの表情が険しい
「単刀直入に聞く、お前は蒼とどんな関係なんだ?」
「い、いきなり何聞いてるの?」
思わず飲んでいたジュースを少しこぼしてしまった
「いや、付き合ってんのかなって」
「つ、付き合ってないよ」
「……そうか」
一瞬、新井くんの顔がホッとした気がする
「新井くんは気になるの?」
「え?」
「横峰さんのこと」
「いや、気になると言うか…………何でも無い」
そこまで言いかけて新井くんは黙ってしまった
新井くんと横峰さんとの間に何かあったのだろうか