桜 咲く頃に…
「何、ボーッとしてるんだ 楓?
時差ボケか?」
「それはない」

真面目な顔で返すと、
タケルは笑いながら

「 さっきの子、知り合い?」

昔から、頭が切れ 察しがいい。

今、来たばかりだが
下の階のカフェに場所を移し
あの子の話をした。

今まで、誰にも話したことがない。

大親友の、タケルにもだ。

それだけ、俺にとって
大切で 守りたい “約束”…
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