家庭男子はどうですか?
スープは具沢山。サツマイモ、ジャガイモ、カボチャににんじん、それに玉ねぎにベーコンと切るものが多い。

そうだ!

「真凛ちゃん!真凛ちゃんもちょっと手伝って!」

「えっ!?」

包丁とまな板をもう一つずつ出し、僕の隣に並べる。

「切るものがいっぱいあってさ。二人でならすぐ終わるよ!」

「でも、あたし……」

「大丈夫!僕が教えるよ!」

「わ、わかった」

サツマイモとベーコンを真凛ちゃんに渡し、僕はジャガイモの皮を剥き始める。初めての頃はよく指を切ったっけ。

「どうやって切るの?」

「サツマイモはさいの目切りでお願い。こうやって棒状に切った後、横にして端から切っていくんだ」

ジャガイモでお手本を見せた後、真凛ちゃんの切っていく様子を少し見る。うん、大丈夫そうだ。

「上手だよ。でも、包丁を何回も引いちゃダメだよ。包丁の刃が悪くなっちゃうから」

「わ、わかった……」

二人で野菜をさいの目切りにし、スープを無事に作ることができた。料理をテーブルに並べていく。
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