ずっと一緒にいてね?
♯2 突然の訪問
【side咲果】
私は、今日も終礼が終わり、ましろちゃんとさっさと生徒会室に向かおうと、帰り支度をしていた。
すると、教室の後ろのドアから、私を呼ぶ声がした。
「えみ〜。」
この声は、私の隣の席の神坂 理沙 (かみさか りさ)だ。
「何、理沙、私急いでるの。用事なら手短にお願い。」
「何、その反応、冷たっ!でも残念〜、用があるのは私じゃないよ〜っ!」
理沙は見ての通りのハイテンションガール。
「理沙じゃなきゃ、誰が私に用があるっていうの。」
いつ見てもハイテンションな理沙に、ため息をついた。
「ちょっと〜、何そのため息〜!まあいいや、えみに用があるのはこの女の子。一年生みたいよ。」
一年生…?
私は、一年生に訪ねて来られるような用があったかなと思い返すが、心当たりはない。
ましてや、目の前にいるのは、知らない子だ。