ずっと一緒にいてね?
ましろちゃんに借りて来てもらった鍵で、空き教室のドアを開けて、それから誰も入って来られないように、鍵を閉める。
そして、そこら辺にあった机とイスを三つくっつけて座る。
「それで、えみ、もしかしてこの子、はるなと友達になりたいって子?」
一番初めに沈黙を破ったのは、ももかちゃん。
「そう、さすがももかちゃん。察しがいいね。そうだ、あなたの名前は?まだ聞いてなかったよね?」
すっかり名前を聞くのを忘れていたことに気づく。
「えっと…私の名前は、海野 こはる (うみの こはる) と言います。1年4組です。」
「こはるちゃんか…。1年4組ってことは、はるなと違うクラスだよね?どうしてはるなと友達になろうと思ったの?」
ももかちゃんがストレートに質問する。