ずっと一緒にいてね?

すると、こはるちゃんは、またもや驚いた顔になった。


そして、こう言った。


「…そう、何ですか…。でも、どうして、私の過去なんか聞いたのでしょうか…?」


そうだよね。


言ってしまえば、はるなと仲良くなることと、こはるちゃんの過去は関係ない。


だけどね、こはるちゃん。


私達は、感謝しているの。


自身も人と接するのことが苦手で、入学式の時にあそこまで言ったのに、こうして、はるなと友達になりたいって、私達に会いに来てくれたことに。


「こはるちゃん。私達は、あなたを認める。むしろ、お願いしたい。はるながこはるちゃんをどう思うかは分からないけど、こはるちゃんなら、きっとはるなと仲良くなれる。」


「え……?」


私達が、すんなり認めたのが予想外らしく、逆に少し戸惑っていた。
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