ずっと一緒にいてね?
♯3 小さい頃の私
【sideこはる】
私は、過去にあったことを、今まで誰にも話したことはない。
両親にも、弟にも、誰にも。
なんて言えばいいのか分からなくて、なんて言われるのか怖くて。
自分でも、生徒会長さん達に話すって言ったのは、考えるよりも先に言葉が出ていたから。
でも、自分で選んだこの道を、後悔はしていない。
だって、生徒会長さん達は、私の話をちゃんと受け止めてくれると分かったから。
私は、人を見る目に自信はあった。
生徒会長さん達を見据えて、話し始める。
「私は、極度まではいかないけど、小さい頃は人見知りする方でした…。そのせいもあって、みんなと外で遊ぶよりも、部屋で一人で読書をしている方が好きでした。」
そんな私を、両親はいつも心配してくれた。
みんなみたいに外で遊ばないのってね。