ずっと一緒にいてね?

それと同時に、はるなのことを改めて愛しいと思った。


はるなは、目に涙を溜め、これ以上泣かないように必死に堪えている。


…可愛い。ほんとに可愛過ぎる。


俺は、今度は、はるなの頭の上にポンと手を置いた。


「…本当にはるなは優しいな。それと…全言撤回。我慢するな、泣いていい。」


俺は、ほら、とはるなに向かって手を広げた。


はるなは、それを合図に、俺の胸に飛び込んで来た。


ギュッと俺にしがみついて、静かに泣くはるな。


はるなの温もりを感じながら俺は思う。


俺のために、友夢達のためにこんなにも泣いてくれるなんて…


幸せだなと…


「…雅。話してくれてありがとうございます。それと、辛かったのによく頑張りましたね。」


そう言って、いつもと変わらない穏やかな笑みで俺を優しく見つめている祐介。
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