ずっと一緒にいてね?

…知っている。


二日前、祐介にはるなに対する私の想いがバレた時、えみは笑っていた。


でも、えみも私と同じ気持ちだったこと。


私だって、それくらいは気付いていた。


えみも、私がその気持ちに気付いていたことくらい知っているだろう。


9年も親友やってるんだから。


特に私とえみは、一心同体、以心伝心。


それを言えば、みんながみんなそうなのだけれど、この中でも特に結びつきが強いのがえみだった。


9年前、こっちに引っ越してきた時、初めて声をかけてくれたのがえみ。


その時から、えみははるなと同様に特別な存在だった。


私は、無意識のうちに口を開いていた。




「…ねぇ、えみ。はるながちょっと遠くに行っちゃたようで寂しいのは、私も同じ。だけど、はるなだけじゃないでしょ?えみには、私もいるし、あきちゃん達もいる。」
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