ずっと一緒にいてね?
参考になったかと言われると、正直良く分からない。
12年も一緒にいるゆうねぇとまなねぇのことだ。
私のことを誰よりも分かっているし、嘘をつくはずもない、ということも分かっているんだけど…
私が魅力的だなんて、とても信じられないし、自分の心で考えることが大事、という意味も良く分からない。
私が一人、自分の世界に入っていると、急に腕を引っ張られて視界が反転し、雅の腕の中に飛び込む形になった。
私は突然のことに驚き、声が出なかった。
雅は、びっくりしている私に構わずに、その体勢のまま話し始める。
「…はるな、今何考えてた?俺は、はるなの顔が曇るところは見たくない。はるなには、常に笑っててほしいんだ。」
耳元で大好きな雅にこんなことを言われて、私の胸は今までにないほどに高鳴った。