ずっと一緒にいてね?
♯2 外れる仮面
【side萌々香】
私は、意識を手放したはるなを再度抱き上げ直すと、
「行くよ。」
と低い声を出してみんなに合図を送る。
みんなもそれにうなずく。
「みんな、そこちょっと通してもらえるかな?」
なるべくいつものトーンで話す。
すると、一斉にみんなが二手へ別れる。
私達ははるなを守るように私を真ん中にして校舎へと歩く。
すると、突然一人の女子が声を上げた。
「あの、ももか様が抱き上げていらっしゃる人は誰なのですか!?」
それに続いて他の女子達も声を上げる。
「そうですわ、さっきえみか様とも手を繋いでいましたよね!?」
「ゆうか様とも繋いでたわ!!」
「どうして、そんなに皆さまに馴れ馴れしいのですか!?」
…プチッ
私の中で何かが切れた。