ずっと一緒にいてね?
…だって、生徒室を出て学校から帰ろうとしていたのが約2時間前。
私はそこから先の記憶がない。
つまり、約2時間も寝ていたということ。
「ごめん、ゆうねぇ…。寝過ぎた…」
私が少しシュンとして言えば、ゆうねぇがよしよしと言って頭を撫でてくれる。
「そんなの全然気にすることないよ。それよりはるな、寝る前のこと覚えてる?」
寝る前…?
あ、それってもしかして…
「胸の痛みの正体が分かるヒントをくれるって話してたこと?」
「そうそう。もし良ければ、帰る前に聞いてく?」
「聞きたい!」
ゆうねぇの問いかけに私は即答した。
すると、ゆうねぇとまなねぇはお互いを見て頷き合った。
……??
そして、ゆうねぇが慎重に口を開く。
「…じゃあまずは、はるなは彼氏彼女…いや、恋人って言った方が分かりやすいかな。恋人の意味は分かる…?」