ずっと一緒にいてね?

すると、二人同時にため息をついた。


「さすが、天然鈍感…」

「まさかここまで気付かないなんて…」


…なんか良く分からないけど、貶されているような気がするのは私の気のせい…?


「はるな、見ててね…?」


ゆうねぇはそう言って私の手を引いて、何の躊躇いもなく私の家に入っていく。


全く状況の理解できない私は、目でまなねぇに助けを求めたけど、まなねぇも微笑んでくれるだけで、何の説明もしてくれない。


私は諦めてゆうねぇの後に続いて家へ入る。


あれ…?

今気づいたんだけど、リビングの電気がついてない。


それにももかちゃんもいない。


ももかちゃんだったら、玄関まで来ておかえりって言ってくれるはず。


違和感しかないこの状況に、私はますますわけが分からなくなった。
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