ずっと一緒にいてね?

「…雅ずるい。私もはるなの頭なでなでしたい。」


この声は…あきちゃん?


テーブルの向かい側でこちらをジッと見つめるあきちゃんがいた。


あきちゃん…なんか可愛い。


っていうか、チワワみたいなんだけど…!


私が逆にあきちゃんの頭を撫でたいよ…!


私は気づいた時には、すでに心の声を言葉にしていた。


「あきちゃん、チワワみたいで可愛い…!私が後でいっぱいなでなでしてあげる…!」


私のこの発言にあきちゃんの顔が真っ赤になり、みんなが笑いに包まれたのは言うまでもない…




***


今は食事とプレゼント渡しが終わり、ケーキを食べる時間。


ケーキももちろんみんなの手作り。ケーキ作りがこのなかで一番得意なのはかのちゃん。


だから、どんなケーキを作るのかはいつもかのちゃんが考えている。


かのちゃんの誕生日以外は。
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