ずっと一緒にいてね?
しばらくはるなの頭を撫でていると、スースーと寝息が聞こえてきた。
俺の胸に頭を預けて眠るはるながいた。
声をかけても揺すってみても、起きる気配はない。
ふと時計を見ると、8時20分ぴったりを指していた。
俺は、仕方なく眠るはるなを抱き上げて額にキスを一つ落としてから、部屋のドアを開けた。
すると、そこには全員が待ち構えていた。
「…まさか全部聞いてたんですか…?」
「まさか。盗み聞きなんてしないよ。それに、結果なんて分かりきってたし。だから、ももかちゃん達にちょっと事情を話してたの。」
そう言う相模と、隣で頷いている寺町。
……もしかして。
「まさか、お前らか。はるなが自分の気持ちを恋愛感情だと気づいた原因は。」
「ちょっと、何よ原因って。人聞きの悪い言い方しないでくれない?私達ははるなにヒントを与えただけで、気づいたのははるなだよ。」