ずっと一緒にいてね?
「あ、そうだ。雅、駅まではるな連れてってあげて。多分、雅から離れたがらないと思うから。帰りは、ゆうかちゃんとまなちゃんに任せれば大丈夫。」
…そうなのか?
俺は試しに眠るはるなを離そうとしてみた。
しかし、眠っているはずなのに、離そうとすれば嫌そうな顔をする。
諦めて今度ははるなの頭を優しく撫でてみた。
すると、幸せそうに微笑んでまた寝息を立て始めた。
…ほんとだ。
てか可愛い。
「…分かりました。駅まではこの態勢のままで行きます。」
俺はましろ先輩の言葉通り、駅に着くまではるなを抱き上げたまま歩いた。
駅についてから、寺町にはるなを預けるまでが大変だった。
寝てるはずなのに、俺から離れた瞬間俺の名前を呼ぶもんだから、ほんとにびっくり。
俺的には嬉しかったんだけど、後から祐介に散々からかわれたことは言うまでもない……